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2020・04・29(水)

うつむきあるきの地図


こんにちは!

今日で最後のブログです。

最後は地図について書きたいと思います。



【真っ白な地図】


どんなに正確な地図があっても

現在地が分からなければ歩き出すことはできないし

どんなに正確な地図があっても

目的地が決まってなければこれまた歩き出すことはできません。

地図には「現在地」と「目的地」が必要です。

制作がスタートした時、

その当時の現在地(実力)と、そこから見えていた目的地(完成)を確かにとらえていました。

そんなに無理のある距離ではない、これくらいならやれるかなというところに旗を立て、

そんなに時間の経たないうちに目的地にたどり着きました。

だけどそこから見える景色は僕が求めていたものとは違いました。

ほんとにこれでいいのか?

届けたい作品はこれなのか?

届けるべき作品はこれなのか?

目的地にたどり着いたことを一つも喜べない自分がいました。

まだまだやれるしまだやるべきだと感じたのです。

見えるところに、少し足を伸ばせばたどり着けるところに、目的地があってはいけなかったのです。



だからできるだけ遠いところに

できるだけ不確かなところに旗を立て直しました。



それは今の現在地にいる自分の力では到底辿り着くことのできない目的地です。

でも進んできた分だけ確かに力がついていきます。

現在地は前に進み、刻一刻と変化します。

だからきっと目的地に辿り着いても同じように「ほんとにこれでいいのか?」と思うのだと思います。

だから到底辿りつかないような目的地を設定しました。

だけどそれでは永遠に目的地に辿り着くことはできません。



でも時間は限られています。

生まれた瞬間に、人生のタイムリミットは決まっています。

タイムリミットのないものには、真剣になることができません。

作品にも完成させなければならないタイムリミットがあります。

そのタイムリミットは目的地ではなく通過点で、歩みをやめない限りはずっと通過点のままです。



完成させた作品に対して、もっとこうすればよかったと改善点を見つけていくことが、

自分の仕事を許さないことが、いつかみなさんの人生に残っていけるような作品を作るために必要なことだと思っています。 

雨に打たれ、風に吹かれ、時には嵐が襲ってきてなんとかここまでやってきたうつむきあるきのハッピーは、傷だらけの作品かもしれません。

でもだからこそ、あなたの傷の痛みの分かる作品であれたらと思います。

確かに体温の宿ったあたたかな作品であれたらと思います。

与えられた地図は真っ白な紙です。

どこへ向かって行ってもいいし、

どんな道で進んでいってもいい。

僕の旅はこれからも続いて

きっと永遠に目的地にはたどり着かなかいけど

いつか自分の地図を見返した時に、

できるだけ大きな

そしてできるだけ繊細な

そんな地図が出来上がればいいなと思います。



思いを込めた作品があなたの手に届くことを願っています。

うつむきあるきの地図はまだまだ続きそうです。



終わり。



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ブログを読んでくださっていた皆さん本当にありがとうございました。


ミズハシ リョウ

©STUDIORYO​

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